フェレットの診療と予防

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フェレットの診療

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耳ヒゼンダニ症

 1才未満のフェレットによく認められます。原因は、すでに耳ヒゼンダニ症になっている動物との接触により、外耳道内にミミヒゼンダニが寄生する事が主です。外耳道内に黒い耳垢がたまり、激しい痒みによる行動(頭を振ったり、後ろ足で耳を引っ掻く)が見られます。耳垢を検査用の液を加え、顕微鏡で検査することにより診断します。
 基本的な治療は、点耳薬や内科治療、滴下薬等により、ミミヒゼンダニを駆除します。

耳ヒゼンダニ症の臨床症状

 外耳道に黒い耳垢が多く認められる。
 頭を激しく振る仕草が多い。
 後ろ足で耳を引っ掻く行動がみられる。

 

腸閉塞、胃の機能障害

 1才未満のフェレットによく認められます。布、プラスチックの部品、ゴム製品、ボールなどをかみ切って、飲み込んでしまう誤飲が多く認められます。また、毛を飲み込んで毛球が原因となる場合も多いです。原因は、異物や毛球が胃内に長期停滞し、慢性的な消化器症状が認められます。また、小腸で閉塞する場合もあります。
 一般的に食欲の低下や嘔吐などが認められます。完全閉塞などの場合は、元気がなくなりぐったりし、食欲が全くなくなります。診断は、X線検査や造影検査により確認します。
 軽傷の場合には、消化管の運動をコントロールする薬剤を使って、異物の排泄を促します。重要の場合には、痛みやショックなどの治療とともに、外科的に異物を摘出します。

腸閉塞の臨床症状

 食欲が少くなった。
 嘔吐が認められる。
 元気がなく、ぐったりしている。
 お腹が張っているようにみえる。
 お腹を持つと痛がる。

 

脾腫

 脾臓が大きくなる疾病で、腫瘍、ウイルス感染、循環器障害などによりおこります。まれに脾機能亢進症が原因となる場合もあります。
 一般的に臨床症状がない場合も多いですが、原因によっては食欲の低下や歩きづらくなることもあります。
 診断は、触診やX腺検査などで可能です。その場合、超音波検査や血液検査等で鑑別診断等を行い、今後の治療方針を検討していきます。

脾腫の臨床症状

 お腹がはれたようにみえる。
 以前より元気がなくなった。
 食欲が低下した。
 お腹が張って、歩きづらいようにみえる。

 

副腎疾患

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前立腺疾患

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インスリノーマ

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リンパ腫

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ワクチン

混合ワクチン

 フェレットの母の初乳に含まれる免疫(移行抗体といいます)がなくなる生後2から3ヶ月ぐらいから、子フェレットは伝染病やいろいろな感染症にかかる危険性がでてきます。この移行抗体をもっている期間は、それらの病気にかかりにくいという利点はありますが、同時に混合ワクチンを接種しても、効果が得られない時期でもあります。そのため、何回か混合ワクチンを正しい時期に摂取することが重要になります。とくに、生後1ヶ月に輸入のためだけに行われる1回目の混合ワクチンは、ほとんど効果が期待できませんので、ご注意ください。
 フェレットにとって、ジステンパーはとても怖い病気です。ジステンパーの病気に対しての抵抗力(免疫力)ををつけて、これらの病気を予防させるために、3種混合ワクチン(ノビバック PUPPY DP)を用います。
 

基本的なワクチン接種プログラム

はじめてのワクチン 海外でのジステンパーワクチン 1回目
2回目の混合ワクチン 国内で、生後2ヶ月以降での1回目のワクチン 2回目
3回目の混合ワクチン 国内で、2回目の混合ワクチン。生後3ヶ月または、前回から3〜4週間後 3回目
2才以降 忘れずに1年に1回の追加接種

上に記したワクチンスケジュールは、目安です。実際には、来院されたときの状態に応じてスケジュールを組みますので、今までに接種したワクチン証明書をご持参ください。


マダニ・ノミ予防

 4月から11月まで、月1回、内服薬や、首の後に滴下する薬で予防します。
ノミやマダニは吸血するだけでなく、伝染病や寄生虫を運んできたりします。
中には人間にうつる病気もありますので、是非予防をしておいたほうがいいでしょう。
もし、これらの寄生虫が発見された場合や疑わしい場合には、すぐに病院で診察を受けるようにしましょう。

フェレットに寄生するノミの問題点

ノミの問題点 ・犬や猫に寄生するノミは、フェレットにも感染します。もちろん人にも感染します。
・ノミアレルギーを引き起こします。尾の付け根や内股に強い痒みによる脱毛や感染がおこる場合があります。
・ノミは、猫ひっかき病などの人畜共通感染症(ズーノーシス)を運びます。

 

フィラリア予防

 

 フィラリア症は、蚊に刺されて心臓に寄生する20センチ前後の寄生虫により、血液の流れが悪くなり全身に様々な症状を引き起こす恐ろしい寄生虫です。フェレットに寄生する確率は犬よりもかなり低いですが、もしも感染した場合には重篤な状態となりやすいので予防が大切です。
 予防薬を5月から12月まで毎月行います。体重に応じて薬の大きさが異なりますので、月に1回体重測定して、お薬を処方します。
 月に1回の飲み薬により、予防することができます。感染率は犬ほど高くはありませんが、一度感染すると駆虫が大変で死亡率も高い病気です。
 背中にたらすスポットタイプの薬で、フィラリア予防・ノミ駆除・回虫駆除・耳ダニ駆除ができる薬もあります