診療案内 犬の診療と予防
犬の避妊・去勢手術
メスは避妊手術。オスは去勢手術と呼びます。避妊手術は、全身麻酔により卵巣と子宮と摘出する手術です。去勢手術も、全身麻酔により睾丸を摘出する手術です。
初回発情前の生後6ヶ月~7ヶ月が、手術の目安です。できれば初回発情前の方が望ましいです。理由は、初回発情前に避妊手術を行うと高い確率で、乳腺腫瘍の発生を予防できるからです。また、停留精巣のオスは、かなりの確率で停留している精巣が腫瘍化しますので、予防的な去勢手術をおすすめします。(停留精巣とは、正常な位置に睾丸がない状態をいいます。具体的には皮下や腹腔内に精巣がある状態をいいます)
オスの去勢手術によるメリット
メスの発情期におけるオス同士のケンカや、遠吠え、食欲不振などを予防できます。
将来的に予防が期待できる病気
・前立腺の病気(腫瘍や肥大)
・肛門周囲の腫瘍(肛門周囲腺腫)
・会陰ヘルニア
メスの避妊手術によるメリット
発情(生理)によるストレスなど
将来的に予防が期待できる病気
・乳腺腫瘍の発生の予防(生後半年までの避妊手術)
・子宮蓄膿症
■当院は、痛みを最小限に抑えるために、手術前の数種類の鎮痛剤投与とレーザーメスによる切開を行っています。